非機能テストは、機能テストと並んで製品の信頼性を確保するために欠かせないプロセスです。機能的な動作以外の側面を評価することで、製品の品質や性能、使いやすさを向上させ、ユーザー満足度の向上に貢献します。
本記事では、非機能テストの定義と特長を詳しく解説するとともに、実際の事例を通じて非機能テストが評価する具体的な領域を明らかにします。また、ビジネス目標やユーザー要件に合わせて非機能テストを効果的に導入する方法についても説明します。これにより、製品の品質向上を実現し、市場での競争力を高めるための一助となるでしょう。
非機能テストとは
非機能テストの定義
非機能テストは、ソフトウェアの品質保証において重要な役割を果たすソフトウェアテスト種類であり、システムの非機能要件を検証することに焦点を当てています。ソフトウェアがさまざまな条件下でどのように動作するかを評価します。具体的には、使いやすさ、性能、スケーラビリティ、信頼性、セキュリティ、互換性など、幅広い品質特性を対象としています。
非機能テストの主な目的は、単に機能を調べるのではなく、製品全体の品質を確保することで、高品質なユーザー体験を提供します。
非機能テストの特徴
非機能テストにはいくつかの重要な特徴があります。
- 定量的な測定:機能テストが特定の機能が期待通りに動作するかどうかを確認するのに対し、非機能テストでは、速度や安定性、セキュリティなどの非機能的側面を評価するために、測定可能な結果や定量的な指標を使用します。評価には「良い」「より良い」「最善」といった主観的な判断ではなく、応答時間や負荷対応能力、同時接続ユーザー数など、具体的な数値を基準にします。
- 要件の優先順位付け:非機能テストでは、要件の優先順位付けが非常に重要です。性能やセキュリティなど、製品にとって最も重要な非機能特性を特定し、それらの領域に焦点を当てることで、テストプロセスの効果を最大化します。
- 初期段階での要件仕様の難しさ:開発初期の段階では、非機能要件に対する正確な数値基準を設定するのが難しい場合があります。
機能テストと非機能テストの違い
機能テストと非機能テストは非常に同時に実施され、ソフトウェアの機能の正しい動作と全体的な品質を保証します。それぞれが特定の役割を果たし、異なる視点からテストを行うことで、最適な結果を得ることができます。
機能テストは、ソフトウェアが必要な機能を要件通りに正しく動作しているかを確認します。一方、非機能テストは、ソフトウェアの機能がどのように動作するか、つまりパフォーマンスやセキュリティ、ユーザビリティなどの観点から検証します。
以下は、これらのテストの種類間における一般的な違いです。
機能テスト | 非機能テスト | |
テストの焦点 | ソフトウェアの動作と操作を検証する | ソフトウェアの動作を検証する |
テストの種類 | ユニットテスト、システムテスト、統合テストなど | パフォーマンステスト、セキュリティテスト、負荷テスト、ストレステスト、ユーザビリティテストなど |
重要な要素 | 顧客の要件 | 顧客の期待 |
ツールとテクノロジー |
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JMeter、OWASP ZAP、LoadRunnerなどの非機能テストツールの例がある
マニュアルテストが困難である |
測定と指標 | テストの合否は、要件が満たされているかどうかで判断される | 測定基準は一般的に定量的で、ベンチマークやパフォーマンス測定によって結果が表現されることが多い |
使用事例 |
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機能テストの詳細については、以下の記事をご参照ください。
機能テストとは?主な種類、重要性及び行う包括的なガイドを解説
機能テストと非機能テストを円滑に組み合わせることは、ソフトウェアやシステムの品質とパフォーマンスを確実に保証することに寄与します。非機能テストだけでなく、機能テストも効果的に実施したいとお考えですか?
LQAの専門家は、ソフトウェアテストの分野で培ってきた10年以上の実績と経験を発揮して、適切な種類のテストを選定し、お客様のビジネス目的、予算などに最適なテストソリューションをご提案します。今すぐご相談ください。
なぜ非機能テストを使用するのか?
ソフトウェア開発において、非機能テストはユーザーエクスペリエンスに直接影響を与える様々な側面に対応するために、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)全体を通じて行われます。
以下に、非機能テストが欠かせない理由を具体的に示します。
- ユーザー体験とロイヤルティの向上:非機能テストにより、ソフトウェアが快適でシームレス、かつ高速なユーザー体験を提供できることを保証します。また、アプリケーションのセキュリティを強化することで、ユーザーの信頼を獲得し、それを維持することができます。さまざまな環境で一貫して高いパフォーマンスを発揮するシステムは、ユーザーの満足度とロイヤルティを向上させます。
- リスク軽減とコスト削減:性能やセキュリティ、使いやすさに関連する潜在的な問題を開発プロセスの早い段階で特定することは、リスクの軽減に寄与します。また、これにより後の段階での不具合修正にかかるコストを削減することができます。
- 製品管理と監視の最適化:非機能テストは、ソフトウェアのインストールや設定、管理、実行、監視のプロセスを評価します。
- 研究開発への貢献:非機能テストの結果は、ソフトウェアの動作や採用している技術について貴重な洞察を提供します。この情報は、より高品質で優れたソフトウェアの開発を促進するための今後の研究開発に役立ちます。
結論として、非機能テストを実施しない場合、制御されたテスト環境で完璧に動作するシステムであっても、実際の使用環境に直面すると重大な障害が発生する可能性があります。非機能テストにより、ソフトウェアが機能するだけでなく、ユーザーが期待する品質基準を満たしていることを確認し、リスクを最小限に抑え、製品全体の品質を向上させます。
非機能テストの種類
非機能テストには多くの種類があるが、代表的なものを以下に挙げます。
パフォーマンステスト
パフォーマンステストは、ソフトウェアのパフォーマンスを遅延・制約の要因を特定し、改善することを目的とします。ソフトウェアは迅速な応答時間を示す必要があり、ユーザーに効率的な体験を提供することが求められます。
効果的なパフォーマンステストを実施するためには、望ましい速度に関する明確かつ具体的な要件を設定することが重要です。仕様が不明確な場合、テスト結果が成功か失敗かを判断するのが難しくなります。
例えば、1000人のユーザーが同時にシステムまたはアプリにアクセスした場合、ロード時間は5秒を超えてはいけません。
負荷テスト
負荷テストは、システムが増加する同時ユーザー数に対応できる能力を評価するために使用されます。このテストは、システムの負荷能力と、高負荷下でのパフォーマンスを評価します。現実的なシナリオをシミュレーションすることで、負荷テストは重い使用状況における潜在的なボトルネックやパフォーマンス問題を特定します。
例えば、Webサイトの速度とパフォーマンスを評価するために、Webサイト速度テストを実施します。これにより、Webサイトの応答性や全体的なユーザー体験が測定されます。
セキュリティテスト
セキュリティテストは、ソフトウェアの脆弱性を特定するために実施されます。このタイプのテストは、システムの設計を検査し、潜在的な攻撃者の視点で考えることを含みます。
ソフトウェアのコードと潜在的な攻撃ベクターを精査することで、セキュリティテスターは攻撃が最も起こりやすい領域を特定できます。この知識は、アプリケーションのセキュリティ侵害に対する耐性を評価するためのターゲットを絞った効果的なテストケースの作成に利用されます。
移植性テスト
移植性テストは、ソフトウェアが異なるハードウェアや環境に移行する際の適応能力を評価することに役立ちます。このテストは、ソフトウェアが複数のオペレーティングシステム(OS)上でシームレスに動作し、バグや互換性の問題が発生しないかを確認します。
また、同じOS上で異なるハードウェア構成にデプロイされた際のソフトウェアの機能も検証します。移植性テストを実施することで、ソフトウェアがさまざまな環境で一貫して信頼性の高いパフォーマンスを発揮し、使いやすさと柔軟性が向上することが保証されます。
信頼テスト
信頼性テストは、ソフトウェアが事前に定義されたパラメーター内でエラーなく動作することを前提としています。このテストでは、指定された期間と複数のプロセスを実行し、ソフトウェアの信頼性を評価します。
信頼性テストは、ソフトウェアが事前に設定した条件の下で動作しない場合に失敗と見なされます。たとえば、Webサイトの場合、すべてのWebページとリンクは信頼性があり、確実に機能する必要があります。信頼性テスト中にシステムが問題や不具合、例えばリンク切れやエラーを示した場合、それは期待される信頼性基準を満たしていないことを示しています。
信頼性テストを実施することで、ソフトウェアが意図した通りに一貫して動作する能力を評価し、信頼性やエラーのないパフォーマンスに関する潜在的な弱点や改善点を特定できます。
ストレステスト
ストレステストは、システムが通常の運用容量を超えた極限の条件下でどのように動作するかを評価するテストです。このテストは、システムの可用性、堅牢性、および信頼性を確保する上で非常に重要です。
ストレステストでは、応答時間、CPUやメモリ、ディスク容量などのリソース消費量、処理可能なデータ量といったパフォーマンス指標を使用して、システムの限界と耐久性を測定します。これにより、極端な負荷状況でもシステムが安定して動作するかどうかを確認し、潜在的なボトルネックを特定できます。
ユーザビリティテスト
ユーザビリティテストは、システムやアプリにおけるユーザー体験に焦点を当てて行われ、ユーザーが効率的かつ直感的に操作を行えるかどうかを確認します。具体的な評価基準には以下が含まれます。
- タスク効率:ユーザーがタスクをどれだけ迅速かつ正確に完了できるかの測定
- エラー率:ユーザーが頻繁に遭遇するエラーや障害点の特定
- ユーザー満足度:インターフェースの使いやすさに関するユーザーのフィードバック
ユーザビリティテストにより、UIの改善点を洗い出し、ユーザーが操作にストレスを感じず、効率的に目的を達成できるようなデザインを作成することが可能です。
アクセシビリティテスト
アクセシビリティテストは、幅広いユーザー、特に障害のあるユーザーがソフトウェアを問題なく利用できるようにするためのテストです。アクセシビリティの改善により、視覚や聴覚、運動機能などに制約のあるユーザーに対しても、操作しやすいインターフェースを提供できます。
応答性テスト
応答性テストは、異なる画面サイズでのインターフェースの適応性を検証するために行います。このテストは特に、画面幅の異なるデバイスでリアルなユーザー体験を確保するために重要です。応答性の高いウェブサイトやアプリは、デスクトップ、タブレット、スマートフォンなどさまざまなデバイスでシームレスに操作でき、すべてのデバイスに適した見た目と操作性を提供します。
特にAndroidアプリ開発の場合、様々なブランドやOSのバージョンが存在するため、異なるスクリーンサイズや解像度での応答性テストは不可欠です。
プロジェクトの内容や特定のタスクに最適なテストを選択することは、テストにかかる時間やコストを大幅に削減し、テストのパフォーマンス向上に貢献します。最適な非機能テストの選定に悩まれている方、または必要なテストを実施する人材が不足している方は、ぜひLQAの専門家にご相談ください。
非機能テストを実施する流れ
非機能テストを正しい手順で実施することで、テストの品質とプロジェクトの成功率が向上し、リスク、時間、コストを削減できます。以下は、非機能テストを効果的に行うための一般的なステップです。
非機能テストの目的の設定
最初に、どの機能に対して非機能テストを行うか、そしてテストを通じて達成したい具体的な目標を明確にします。たとえば、パフォーマンス、信頼性、セキュリティのどの分野を強化するかなどです。
また、テストチームがソフトウェアの特性と動作を深く理解することが不可欠です。適切な目的を定めることで、テスト範囲が明確化され、効果的なテストが行えるようになります。
包括的なテスト戦略の立案
テストリーダーは、テスト活動全体を網羅した詳細なテスト計画を作成します。この計画は、テストの設計、実装、管理を含む包括的な文書であり、テストの範囲、実施者、自動テストと手動テストなどのテスト方法やツールを、テスト要件とプロジェクトのタイムラインに基づいて明確に定義します。
テスト計画には、テスターに必要なすべての詳細が含まれ、チーム全体に共有されます。これにより、テストの透明性が高まり、初期目標に沿った進行が可能になります。
テストの効果を評価するために使用するKPI(重要業績評価指標)を決定することも重要です。具体的には、応答時間、エラー率、システムの耐障害性、スケーラビリティなどが考えられます。チームは、業界標準や過去のプロジェクトデータを活用して、これらのKPIを設定することができます。
テスト計画の作成方法については、以下の記事をお読みください。
社内チームの能力の評価
一般的に、非機能テストはテスト環境でテスターによって実施されるが、開発中に開発者が非機能テストを実行することもあります。したがって、チームメンバーの非機能テストツールと手法に関する専門知識を確認し、インハウスで不足している専門領域があれば、トレーニングやサポートが役立つかどうかを検討することが必要です。
また、日本では深刻な労働力不足が問題となっているため、多くの企業がITアウトソーシングを導入しています。テストを外注することは人材確保だけでなく、コスト削減にも有効な手段です。インハウスチームの能力を評価することで、アウトソーシングが必要かどうか、またその範囲を明確にすることができます。
アウトソーシングニーズの評価
- アウトソーシング要件の決定:内部リソースの限界や専門的なテストニーズに応じて、非機能テストを補完的に外部委託するか、全面的にアウトソーシングするかを判断します。
- 選定基準の設定:特定ツールの専門知識、業界経験、品質基準の順守など、テストプロバイダーを選ぶ際の基準を定義します。
適切なテストプロバイダーの選択
- 提案依頼:信頼できるプロバイダーから提案を収集し、プロジェクト目標に適合するかどうかを評価します。
- プロバイダーの比較:コスト、柔軟性、スキルセット、実績、チームとの連携能力といった基準に基づいて各プロバイダーを比較検討します。
- パイロットプロジェクトの実施:可能であれば、長期契約の前にパイロットプロジェクトを実施し、プロバイダーのスキルと適応性を評価します。
非機能テストにおけるアウトソーシングのメリットや優れたソフトウェアテスト企業についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
ソフトウェアテスト会社のトップ!ソフトウェアテスト会社を選ぶポイント
テストの実施
非機能テストの実行フェーズでは、事前に開発したテストケースを実行して、ソフトウェアのセキュリティ、読み込み時間、容量、移植性など、さまざまな要素を評価します。このフェーズは、異なる条件下でもソフトウェアが期待通りに動作し、設定した要件を満たしているか確認する重要なプロセスです。
各テストケースを個別に実行し、特定の機能が正しく動作するかを確認します。実行結果を期待値と比較し、差異が見つかった場合は詳細に記録して、その重要度に応じて分類します。特に重大な問題は優先的に解決するため、開発チームにフィードバックされます。
テスト進行のモニタリングとレポートの作成
テストの進行中、システムの挙動、リソースの使用状況、エラーレートなどをモニタリングし、改善可能な領域を特定します。あらかじめ設定した指標に基づいて、テストが成功したか、または失敗したかを確認します。また、定期的なレポート構造を確立し、テスト結果と問題についてチームやプロバイダからの更新を受け取ることが重要です。
テストの失敗は、修正が必要な欠陥を示していることが多く、開発者によって対応されます。テスト結果に基づき、テスト戦略を調整したり、リソースを必要なエリアに再配分することが求められます。
このステップは反復的に行われ、アップデートや修正が施された後には必ず再テストを実施して、ソフトウェアの安定性を確認します。特に、反復的なテストには自動テストを活用することで、人的ミスの削減や時間の短縮が図れ、テストの効率と精度が向上します。
継続的な改善計画の策定
テスト実行の結果やテストチーム、ITプロバイダ、ステークホルダーからのインサイトを基に、テクノロジーや管理体制で改善が必要な領域を特定します。これにより、ソフトウェアの品質向上やユーザーフレンドリーな設計に寄与する貴重な資料が蓄積され、将来のプロジェクトに役立てることができます。
非機能テストを成功させるポイント
効果的な非機能テストを実施するためには、組織が包括的な評価とソフトウェアのパフォーマンス最適化を確実にするためのいくつかのベストプラクティスを導入する必要があります。以下に、成功する非機能テストのための主要な戦略を示します。
- 早期の関与:ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)の早い段階から非機能テスト活動を開始します。ステークホルダー、アーキテクト、開発者と緊密に連携することで、性能、セキュリティ、ユーザビリティなどの非機能要件を十分に理解し、システム設計に組み込むことができます。この協力的なアプローチにより、開発プロセスの後半で問題が発生するリスクが軽減されます。
- 明確な目標:非機能テストのための正確で測定可能な目標を設定します。応答時間、スループット、セキュリティの脆弱性、ユーザー体験など、さまざまな非機能面に対する明確なターゲットを設定することで、テストプロセスを導くための堅実なフレームワークが得られます。これにより、評価のためのベンチマークが提供されるだけでなく、チームメンバー間でテスト目標の整合性が確保されます。
- 現実的なテスト環境:本番環境に近いテスト環境を整備します。代表的なハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク構成、および現実的なデータボリュームを利用してテストを実施します。この忠実性は、ソフトウェアが実際の条件下でどのように動作するかを正確に把握するために重要であり、パフォーマンスや動作の分析を効果的に行い、潜在的なボトルネックや障害を特定するのに役立ちます。
- テストの自動化:テスト自動化ツールとフレームワークを活用して、非機能テストの効率と効果を向上させます。自動化により、ユーザーロードのシミュレーション、一貫したテストデータの生成、繰り返し作業の実行が簡素化され、人為的なエラーの可能性が低減されます。これにより、テストサイクルが迅速になり、結果の信頼性が向上します。
- リスクベースのテスト:リスク分析に基づいて非機能テストケースの優先順位を付け、ビジネス運営に与える影響を考慮します。重要な機能、高リスクエリア、パフォーマンス低下、セキュリティ脆弱性、またはユーザビリティ問題につながる可能性が高いケースに注目します。これらの高優先度のテストケースに最初に対処することで、ソフトウェアの全体的な品質と堅牢性が向上します。
これらのベストプラクティスは、効率的な非機能テストのための方法の一部に過ぎません。これらの原則に従うことで、企業はソフトウェアが最適なパフォーマンス、セキュリティ、ユーザビリティ、その他の重要な非機能属性を満たしていることを確認するために、効果的な非機能テストを実施できます。
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LQAで非機能テストを実施するには?
LQAは豊富な経験と優れたテストチームを活かし、数多くのテストプロジェクトを成功に導いてきました。以下に、LQAがソフトウェアテストの分野で持つ強みと、際立った成功事例をご紹介します。
なぜLQAを非機能テストに選ぶべきか
LQAは、日本企業向けに医療・ヘルスケア、金融・銀行、教育、ゲーム、建設といったさまざまな業界でテストプロジェクトを円滑に実施してきました。Webアプリテスト、モバイルアプリテスト、車載用ソフトウェアのテスト、自動テストや組み込みソフトウェアテストなどのカストマイズテストサービスを提供します。お客様から高く評価されているLQAの特徴は、以下のポイントに集約されます。
- 信頼できるソフトウェアテスト会社:LQAの実力は、数々の名誉ある賞の受賞を通じて証明されています。
- ソフトウェアテストサービス分野でSao Khue賞
- ISTQBシルバーパートナー
- Clutchによって認定されたベトナムのNo.1ソフトウェアテスト会社
- 「ISO27001」認証
- 高度な人材:LQAのテスターとQAスペシャリストは、多岐にわたる分野で培った専門知識と豊富な実務経験により、各プロジェクトの特性に合わせたテスト戦略を柔軟に策定します。また、LQAのチームは常に進化する市場の需要に即応し、顧客の要件に応じた迅速なチーム編成を行っています。
- 迅速な配達:プロジェクトの規模や複雑性に関わらず、高い柔軟性と迅速な対応が顧客の競争力を高めます。LQAは、迅速なデリバリーを可能にするためのフレームワークと厳格な管理プロセスを導入しているため、各プロジェクトにおいて高い品質基準を維持しながら短期間でのリリースを実現します。
- コスト節約:ベトナムならではの競争力のある価格設定に加え、さまざまなテスト手法を効果的に活用することで、運用コストの最適化を実現します。
- 柔軟的なサービスの提供形態:顧客の多様なニーズに対応するために、オンサイト・IT人材派遣、オフショア開発センター(OTC)、および構築・運営・移管(BOT)モデルなどのさまざまな協力形態を提供しています。
LQAにおけるテストの成功事例
ヘルスケアWIN&WEBアプリテスト
LQAは、医療機器製造に特化したヘルスケア企業であるお客様に、機能テストと非機能テストの両方をカバーする包括的なテストソリューションを提供しました。この企業のソフトウェアと機器は、世界中の25,000人以上の歯科医に利用され、患者の診断や治療において重要な役割を果たしています。そのため、信頼性、パフォーマンス、セキュリティといった高い基準が求められていました。
LQAのテストチームは、以下のテストツールを駆使して、お客様の期待を超える結果を実現しました。
- WAPT Pro:パフォーマンステストを実施し、アプリケーションが高負荷環境でも安定して機能することを確認しました。
- Bunny:PASCサーバーでのパフォーマンス最適化を図り、迅速かつ正確なデータ処理を実現しました。
- Simulation Burp Suite Scanner:Webアプリに対する手動・半自動の侵入テストを行い、潜在的な脆弱性を徹底的に分析しました。
- OWASP ZAP:自動化された侵入テストを活用し、セキュリティの強化を図りました。
LQAは、これらのテストツールと高度なテスト手法を用いることで、お客様の高い要件に応える品質と安全性を確保しました。このプロジェクトを通じて、LQAは、ヘルスケア業界の厳しい基準を満たすことができる実績と信頼をさらに高めました。
マルチプレイヤーゲームのテスト
LQAは、45種類以上のマルチプレイヤーゲームを提供するお客様のために、複雑なビジネスニーズに応える優れたテストソリューションを実施しました。このプロジェクトでは、システムが常に正常に動作し、さまざまなデバイスとの互換性を確保することが求められました。ユーザーは、パブリックルーム、プライベートルーム、トーナメントでのゲームプレイに加え、チャットやルーム作成、グループ機能、ギフトやIAP(アプリ内課金)の購入など、多様な機能を使用できます。
LQAのテストチームは、システムがさまざまなシナリオで安定して動作することを検証するため、徹底した機能テストと非機能テストを実施しました。複数のデバイスでのクロステストにより、デバイス間のバグを最小限に抑え、すべてのゲームシナリオでユーザーがスムーズにプレイできるようにしました。
成果 この包括的なテストソリューションにより、LQAはお客様の期待を上回る品質と安定性を提供し、最適なユーザーエクスペリエンスを実現します。2,000を超えるテストケースと500台のデバイスでのテストを通して、多様なユーザーニーズに応えるゲーム環境を確保しました。
これらの事例を通じては、高いユーザー満足度の保証を必要とする複雑なプロジェクトまたは医療など深い業界知識を必要とする業界で、LQAのテストソリューションの実力を示しています。
これらの事例を通じて、LQAは高いユーザー満足度が求められる複雑なプロジェクトや、医療のように深い業界知識が必要とされる分野において、その優れたテストソリューションの実力を発揮しています。
非機能テストに関するよくある質問
機能と非機能の違いは何ですか?
機能テストは、ソフトウェアが「何をするか」、つまり要求された機能が正常に動作するかを確認するテストです。一方、非機能テストはソフトウェアが「どのように動作するか」を確認します。これはパフォーマンス、信頼性、スケーラビリティ、ユーザビリティ、セキュリティなどの品質面に焦点を当てたテストです。
非機能テストの主な目的は何ですか?
非機能テストの主な目的は、製品の機能を調べるだけでなく、全体的な品質を確保することです。これにより、製品の非機能的側面に関連する製造リスクを軽減し、製品の使いやすさ、効果、保守性、ポータビリティを向上させます。
非機能テストの例とは?
非機能テストは、製品の非機能的側面を評価することに重点を置いています。以下の例を考えると、より明確に理解できるでしょう。
- アプリのダッシュボードがログイン後5秒以内に読み込まれることを確認します。
- メール通知が3分以内に送信されることを確保します。
- アプリが500ユーザーの同時ログインをサポートすることを検証します。
結論
非機能テストは、ソフトウェアの全体的な品質と成功を保証する上で重要な役割を果たします。これは機能要件を超え、性能、セキュリティ、使いやすさ、スケーラビリティ、信頼性といった重要な側面に焦点を当てています。包括的な非機能テストを実施することで、組織はリスクを効果的に軽減し、ユーザー満足度を向上させ、業界標準に準拠し、コストを最適化することができます。
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