現在日本ではエンジニア不足が深刻な問題となっており、オフショア開発を検討している企業も多いのではないのでしょうか。今回はオフショア開発先として人気のある国とその人気の理由を紹介したいと思います。
現在、実際にオフショア開発先として取引の多い国を発表します。
第1位 中国
ご存知の通り約14億と世界一の人口を誇る中国ですが、日本のオフショア開発先として1位にランクインしました。中国といえば地理的に日本に近いことや、優秀なエンジニアが多いことから他の国より日本とのオフショアの歴史が長いです。
ソフトウェアやウェブサービス開発市場も年々成長しており、今後ますます拡大していくことが予想されます。
メリット
➀豊富な人材
ITの就業人口が圧倒的に多いです。
さらにITの教育にも力を入れているため、優秀なエンジニアも多いため優秀な人材が非常 に確保しやすくなります。
➁地理的に近い
地理的に近い点もメリットです。
日本との時差が1時間しかないため、時差を気にしないコミュニケーションが可能です。
デメリット
➀単価が上昇している
現在中国ではエンジニアの単価が上昇しています。
そのため他のオフショア人気国より価格が高くなります。
地域によっては日本よりも高くなっていることがあるようです。
第2位 ベトナム
オフショア開発先として非常に人気の国です。現在のオフショア国検討先としては人気No.1という調査もあります。
IT産業の発展がめざましく、IT企業数、エンジニア数共に年々増加しています。
また政府によってIT教育が推進されていて、非常に優秀な技術を持ったエンジニアが多く存在します。
メリット
➀優秀な人材
上記の通り、ベトナムはIT教育が充実していて、そのため優秀な人材が多く存在します。
またベトナムは親日国で有名で日本語を話せるという人が他の国に比べて多いのも特徴に なります。
➁コスト
1位の中国に比べてエンジニアの単価が低いです。
そのためオフショアの強みであるコスト削減を実現しやすくなります。
➂国民性
僕も実際ベトナムに住んで感じることなのですが、ベトナム人は皆、勤勉で真面目で日本 と通じるところが多くあります。
朝早く出勤し仕事を真面目に取り組みます。出勤時間が早いため、日本との時差が2時間 でもリアルタイムでのコミュニケーションが可能です。
デメリット
➀競争率が高い
IT就業人口が増加中とは言え、他のIT先発国に比べてまだ少ないのが現状です。
そのため優秀な人材の獲得競争が他の国より少々厳しくなります。
➁英語でのコミュニケーション
ベトナムと同様にオフショアで人気のフィリピンやマレーシアに比べて英語話者が少し少 ないです。またベトナム特有の訛りがあり聞き取るには慣れが必要です。
第3位 インド
ご存知の通りインドは人口13億超の大国です。元々欧米企業のオフショア開発先として開発された歴史があるため、オフショア開発発祥の国と言えます。そのためオフショア先としては確かな技術と実績があります。
またインドはその13億という膨大な人口の半分以上が30代以下で若く優秀な人材が多く存在します。
メリット
①技術と実績
上記の通りインドはアジアオフショア開発の発祥の国です。欧米企業との取引実績があ り、またインドからは多くのIT関係の有名人物を輩出しているため信頼と実績の点ではア ジアでNo.1と言ってもいいのではないでしょうか。
➁英語話者
インドはイギリスの植民地だった時代がありその頃から英語は使用されています。
欧米のオフショア開発の影響もあり現在では英語はインドでは準公用語のような位置ずけ
にあり他のアジアの国に比べて英語でのコミュニケーションに困ることはありません。
デメリット
インドオフショア開発には特に大きな問題はありません。しかし中国やベトナムより距離 が遠いと言った問題やまた、これはオフショア全般で言えることですがコミュニケーショ ンの面での問題を解決しなければオフショアはうまくいきません。
第4位 フィリピン
フィリピンでも同様にオフショア開発は人気です。他の国と同様ITの分野の成長がめざま しく若くて優秀な人材が揃っています。
またフィリピンは英語話者が非常に多いことでも有名です。
メリット
➀コスト
ベトナム同様フィリピンのエンジニアも単価が低いため、大幅なコスト削減が可能です。 また優秀なエンジニアが多いためクオリティーの両立も可能です。
➁英語
上記にもありますがフィリピンのほとんどの人が英語を話すことができます。というのも フィリピンでは小学校から大学まで授業を英語でやるのです。そのため、英語のコミュニ ケーションで困ることはないと思います。
デメリット
➀コミュニケーション
やはり外国であるので文化や仕事の仕方が大きく異なります。
そのため信頼のおけるブリッジエンジニアを確保し現地との綿密なコミュニケーションが
必要になります。
まとめ
今回はオフショアの開発先として人気の国をまとめました。
参考にしていただければ幸いです。